青く輝くエメラルドは大切な思い出

青い海を見ると白い波が浅瀬に打ち上げる。

この光景を見ると亡き夫との思い出が蘇る。

だから私は海を見るのを夫の死後から

見る事を極力避けるようにして来た。

出会って直ぐに私が青く輝く海が好きな事を分って

エメラルドをプレゼントしてくれた。

ありがとうと言う代わりに嬉しくて

涙を流してしまったことを覚えています。

彼は漁師、海を舞台で働いて見習いでいつか

「自分の船を持つんだ」

と意気揚々と希望を語ってくれたそんな彼が好きでした。

しかし、大波が彼を飲み込んだ事で現在進行形の恋に

ピリオドをを打つことになりました。

あれから2年、彼が逝ってしまって彼との思い出の象徴でもある

エメラルドを売ることになり、

また「誰かに大事にされる事で彼は喜んでくれる」と思ったのです。

「エメラルドを買取って貰いたいな」

と思ったのは後悔した思いを断つ為であり、

また彼も前に歩き出せない私の背中を押すようなそんな気がします。

エメラルドを買い取って貰い、思い出を引きずる事はなくなりました。

青く輝くエメラルド、

純粋無垢に輝くその煌きが辛い思い出をより鮮明にさせるのです。

そして甘く楽しい貴重な時間もよみがえらすとは少し魔力を感じます。